君とみらいへ

「なーに弱気になってんのよ!」


「だって‥」


ホームルームがやっとお開きになった後、訳あって絢にお説教されてます。


なんでって、そりゃあもう、結衣ちゃんが隆司の相手役なのがいけないんだ。


「別にただの劇なんだから、気にしてちゃダメよ!」


絢はバシンと勢いよく肩を叩いてきた。


「そんなの、分かってるけどさ‥!
てゆうか、痛いよ!」


じわじわ痛くて、涙が出てくる。


「ごめんごめん。
とにかく、そんな辛気くさい顔してると嫌われちゃうよ!」


「うん、気を付ける‥」


劇の役なんか、気にしなくていいってわかってはいるけれど、どうしても心の奥のモヤモヤがはれないんだ。

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