君とみらいへ

「――で‥よ


――ですよ」





ん‥?






トントン、と肩を叩かれて顔をあげる。

寝ぼけた視線の先には図書館の司書さん。


「そろそろ、閉めますよ。」



司書さんはにっこりと、かつきっぱりとそう告げた。



ああ‥隆司を見送ったまま寝ちゃったんだ‥‥


「すみません、すぐ出ます‥」




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