うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~




甘いモノ大スキだったらいいよ。



でも俺大キライだもん。



つーか、なんでチョコなわけ??



なんでビーフジャーキーとかじゃなかったんだろー?



「………なぁ?嵐(ラン)。そー思わねぇ?」



「………。」



俺の話を隣で無言で聞く幼なじみに問いかけた。



「~~~っ…ざっけんなよ………!!?バレンタインデーに誰が好んでビーフジャーキー貰うか!!

そんなの愛の日とは言わーーんっ!!」



「…………ナニソレ。」



席から立ち上がって愛の日とか言ってる嵐を寒ぅ…なんて思った。



「………バレンタインデーだぞ?女の子達が心を込めたチョコをくれる実に素晴らしい日だ。」



持参した紙袋いっぱいのチョコをぽんぽん叩きながら、嵐は嬉しそうだった。



「…………いいなぁー。タラシは。……俺より楽しみ多そうだ。」



思ったままに言ったら、嵐のこめかみがぴくぴくしてた。



「これだから女のおの字も興味ないお子様は………。おまえさぁ、うちの中学一モテるんだよ?

なんで誰とも付き合わないんだよ?」



「…………。」








< 29 / 99 >

この作品をシェア

pagetop