うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~





「………???」



…………なんだ?今の………。



変な感覚に胸に手をあてた。



なんともない………。



…………???



気のせいか……と、よくわからないことを気にするのはヤメタ。



「ほんとに、助けてくれてありがとうございました……っ。これ……パパにあげる大切なチョコだったの………。」



子猫の女の子はそう言ってまた大切そうに箱を触った。



それに…………なんか……………モヤ……。



「………?」



ナニ、俺、さっきから。



自分意味不明なんだけど………?



パパにあげる………に、反応したか……??



はぁー?









「………?……あの…?」



考え込んで固まる俺に、さすがに変に思ったのか不思議そうな顔でこっちを見ていた。



「あー…悪い。何か変な感じがしたから。」



「………変な感じ??」



女の子はぱちぱち大きな目を瞬いてきょとんと首を傾げた。



「………っ!」



それにまたバクッ!と跳ねる心臓。



やべぇ………マジ…変。






< 35 / 99 >

この作品をシェア

pagetop