赤い狼 弐
その言葉は勿論、私の耳に届いた訳で。
「え?龍って笑わないの?」
と首を傾げて白髪に黒のメッシュが入っている男を見る。
「あぁ。本当だ。龍が女に笑ってるの、初めて見た。
つぅーか龍は普段そんなに笑わねぇ。」
………
うっそーん。
マジでぇ~~?
いや、冗談でしょ。
だって、私、龍に出逢ってから龍が笑ってる処しか見た事無いんですけど…。
「嘘でしょ。」
「いや、ホンマやって。」
「だって、私、龍の笑った処しか見てないよ?」
「それは当たり前や。稚春は特別なんやから。」