赤い狼 弐
そして、何故か固まってしまった龍達。
な、何だ…!?
疑問に思いながらも、龍達を見続ける。
そして、見つめ合う事20秒後…
「「「「ギャーーーー!」」」」
急に叫び始めた龍達。
しかも、陽まで叫んでる。
どうしたのだろうか。
ビックリして固まったまま、龍達を見ていると…
「稚春が要と一線を越えてしもぉた!」
爆弾発言が私の耳を通った。
「何だって!?」
その爆弾発言を聞き付けて来たんだろう。
朋さんが部屋に勢いよく入ってきた。
何処から出てきた。
お前は忍者か。
「取り敢えず落ち着こうよ。」
龍達の暴走を止めようとするけど、皆全く聞いてない。
これはもういつもの助っ人に頼むしか無いようだ。
仕方ない…。
「拓磨…、静かにさせて。」
廊下に居る筈の拓磨に呼び掛ける。
すると
「静かにしろ。お前等うるせぇ。」
さすが、拓磨様。
さっきまで騒いでいた龍達が一発で静かになった。
しかも、朋さんまで。
初代総長なのに。