赤い狼 弐






そして、何故か固まってしまった龍達。



な、何だ…!?




疑問に思いながらも、龍達を見続ける。




そして、見つめ合う事20秒後…




「「「「ギャーーーー!」」」」





急に叫び始めた龍達。



しかも、陽まで叫んでる。




どうしたのだろうか。




ビックリして固まったまま、龍達を見ていると…




「稚春が要と一線を越えてしもぉた!」




爆弾発言が私の耳を通った。




「何だって!?」



その爆弾発言を聞き付けて来たんだろう。



朋さんが部屋に勢いよく入ってきた。



何処から出てきた。



お前は忍者か。




「取り敢えず落ち着こうよ。」



龍達の暴走を止めようとするけど、皆全く聞いてない。




これはもういつもの助っ人に頼むしか無いようだ。



仕方ない…。




「拓磨…、静かにさせて。」




廊下に居る筈の拓磨に呼び掛ける。




すると



「静かにしろ。お前等うるせぇ。」



さすが、拓磨様。



さっきまで騒いでいた龍達が一発で静かになった。



しかも、朋さんまで。



初代総長なのに。





< 367 / 374 >

この作品をシェア

pagetop