赤い狼 弐







笑うのを止めろ。と言うのが疲れた私は、オレンジ髪男二人が笑っているのを他人事のようにボーと見つめる。








すると






「おい、お前等。笑いすぎ。稚春、行くぞ。」





と手を引っ張ってきた。









…え。








何処行くんスか。











主語が無いですよ。主語が。









心の中で龍に軽くツッコミをいれる。












その間も龍に手を引かれて足を進めてる訳なので勿論、前に進む。







そして、階段を上がった。











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