こんにちは、死神さん




意外にも早く終わったおばあちゃんは




《いや、まだ行けないね
ほらこの家をごらん、蜘蛛のすや、ホコリだらけ、カビだらけ!これを放って置くわけにはいかないよ、だから先にあの世に帰っておくれ》




家中を指差し大声でそう言った




《待つ時間はないんです
私が家中をピカピカにしてあげましょう》




すると死神は腕を捲り、出てきた細い腕でほうきや雑巾を手に取り、せっせとほうきで床をはき、雑巾で床を磨き、天井を拭いて、端っこの蜘蛛のすを取り、台所を磨き、窓を拭いていき、あっという間に家中はピカピカになりました




《さぁ、はぁはぁ………
もう家中ピカピカです!さぁ、あの世に行きましょう》




おばあちゃんは驚き死神の肩を揉みながら



《お疲れさま、ピカピカになったね
でも、もう夜中なのに夜ご飯も食べていなくて、お腹ペコペコで倒れそうなんだよ、最後に豪華な食事をし、大きな鍋で美味しいスープを作りたいから、それまで待っててくれるかい?》





すると死神は立ち上がりこう言いました





《待つ時間はないんですよ~!
私が急いで夕食を作り、こんなデカイスープも作ってあげましょう》





死神はまた動きはじめせっせと夕食の準備に取りかかりました





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