消せない過去、見えない未来。
そんな日が続き、最初は口うるさかったパパも
諦めたようで何も言って来なかった。

パパに手出されてもやり返すようになった。

ある日些細な事でパパと大喧嘩になった時
包丁を突き刺された。

あー死ぬんだ、あたし。

「中途半端にやってんじゃねーよ!
殺すならさっさと殺せよ!」

怒鳴り散らしたあたしに唖然としてるパパ。
その姿は本当に情けなかった。

「お前なんて…居なきゃよかった」

そう呟いてパパは部屋に籠った。

あたしが居なきゃよかったんだ
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