ご主人様に首ったけ!
☆29☆ 避けたかった再会
3ギャルトリオからの呼び出し事件から1週間……。

そのことが学校中に広まり、あれだけ毎日のように続いていた嫌がらせがそれっきりぴたっとなくなり、私は平穏無事に過ごすことができた。


霧様の影響ってすごいなぁ……。


その霧様とは相変わらず順調で、ほぼ毎日一緒に登下校をし、休みの日には毎回のように出かけていた。


もちろん、東條での仕事もちゃんとやっている。


でも、この間あまりにも時間がなくて帰宅後制服のままエプロンをつけて仕事をしていたら、霧様ってば、なぜかすごく不機嫌になってしまって……。


それ以来、どんなに時間がなくてもメイド服に着替えて仕事をするようにしている。


そのときに一度、霧様になんでそんなにメイド服にこだわるのか聞いてみたら、


『露のメイド姿を見れるのはご主人様である僕だけの特権なんだから。
ちゃんと着ていてくれないと怒るよ』


なんて言われてしまって……。


うーん。
そんなにいいのかなぁ……?

メイド服。


ってな感じで平和に過ごしていた毎日……。


でも、その平和な時間は彼らとの再会によって崩されてしまうこととなる――。

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