ご主人様に首ったけ!
「新しい露の服だよ」

「……」

「露?」

「……!?
え、えぇえぇ!?」



霧様のおっしゃった意味を理解するのに、優に数十秒はかかった気がする……。

だって、それくらいあり得なくて、びっくりするようなことだったんだから。


「僕のメイドになってくれた露は、特別なんだよ。
だから他の人と一緒だとつまらないと思って、僕の特注を露にプレゼント」

「えぇ!?そんな……っ、私だけ特別なんて……!」

「嫌?」

「いぃ!?いや……、嫌じゃないです!でも……」

「でも?」

「……もったいないですし、それに…」

「それに?」

「は、恥ずかしいです……」


覗き込むように問われ、その状態の緊張から私は視線を外しながら霧様に本音を話した。


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