黒と白−世界の果て−

始まりは突然

此処はアクリア城下町。


沢山の人間、時には魔法使いなども訪れたりする、賑やかな場所。
毎日色んな話し声、笑い声が聞こえてくる。

平和である証拠だ。


そして城下町に住んでいる私、ルト・オーウェン。
普通の人間の女。


いや、『自然の使い』という種族である自分は普通だとは言い切れないな。


だって私は風と喋る事が出来るから。


ものごころが付いた頃から、風は私の隣にいた。





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