東日本大震災・宮城より
眠れないと、いろいろな事を考えてしまいます。


特に気になるのは、連絡の取れない沿岸部の友人・知人の安否です。


その事を考え始めると、悪い方向に考えてしまいそうなので、わざと違う事を考えるように努力しました。


その時、フッと思いました。





『今回の地震の体験を記録しておこう』





私は命も助かり、自宅も残っています。


電気や物資で多少困っていても、避難所生活をしている方々に比べたら、恵まれていると思います。


それでも、今回の自分の体験を自分の言葉で残そう……そう思いました。


電気がつくなら、すぐにでも起きて書くのですが、電気がつかないので、明るくなるのを待つしかありません。


いざ書こうと思ったら、地震発生時からの事をいろいろ思い出して、寝られませんでした。



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