戀愛物語
どくんと鼓動が跳ねる。

怪我を、させてしまった。
そんな想いが頭の中を支配して、恐怖よりも罪悪感がみことを支配していく。

「ご…め、ごめん、なさっ…」

流れた血が指先に触れて、赤く染まる。

「巡くん、ごめんなさ」

言いかけて、体を抱き寄せられた。
かすかに巡の震えを感じて、目を瞬かせる。
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