あなたが来てくれて嬉しい


まなは言葉が紡げなくなって、



ボロボロと涙の溢れる、ぱっちりとしたアーモンドの形した目を、



弱々しく向けて、


両手をおれに差し出した。





おれは躊躇いなくまなを抱きしめる。




ずっと、そんなこと気にしていたの?




弱い面を見せないように、



おれに、嫌われないように‥‥
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