大好きな彼が浮気しました。

え…


「違う…夏美は…もう、忘れた……」

胸の奥が軋む。

どうしてかは、わからない。
ただ言葉が出てくる。


「私は夏美さんじゃない!私は、宮下光だもん!!」


叫んでた。

“それ”は確かに、私だった。けれど、夏美さんと重ねられてるなんて―――


夏美さん?

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