大好きな彼が浮気しました。

「余計なこと?」

「…お前の目の前には、俺だけしかいない。他の男のことなんか考えるな」


ふい、と司の顔が背いた。

階段を降りながら司のつむじをまじまじと見つめ、


「大丈夫だよ。私司しか見えないし」


突如として司の顔が爆発した。

正確には、コーヒーをコップの中で吹き出してしまったのだけど。

爆発したように見える。

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