極上お姫様生活【完】


「え、え…」



「恩人が困ってるのに助けてくれないんだ、へー」





棒読み気味に、いじわるく言う橘君。



あれ、この人…こんな性格だったっけ。





「か、感謝してますよ?」


誤解されたくない、あたしは心から感謝してるつもりだった。




「じゃあ…教えてくれるよね?」



にっと笑う橘君は、本当に王子様。

かっこいいこの上ない。



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