楽園はどこに?【BL・GL・NL】
私は頷いた。
もしかすると、
ここへ来てくれるかもしれない。
何よりも、私を選んでくれるかもしれない
そんな事を思っていたのかもしれない。
だけど、どこかでは
逃げて、生きて欲しいと。
煮え切らない考えで頷いた。
そうして微かな期待で待っていると、
何かの時間でも無いのに、扉が開けられた
彼女か、それとも、
何か、嫌な知らせだろうか。
強い光の方を見ると、
浮かび上がってきたのは男と、
その人物に抱えられている、誰か。
……何処かで見たような、男だった。