終わりの無い物語。
―太一side―

全然脈がない女を好きな俺。



あいつは、全く俺の事を恋愛対象として見ていない・・・。



だけど、それでも俺はアピールし続ける。



そんなとき、後輩に告られた。



フッたような事をした俺。罪悪感がハンパない。



それから、俯きながら帰っていった女子達。



「何か俺、マジで罪悪感が・・・」

「そりゃあたしだって・・・」



2人でため息をついた。



何か女子って怖っ・・・。



でも、あいつは怖くない。好きだから。



脈がなくても、辛くない。あいつが俺と話してくれるから。



「帰るぞ」

「えっ、太一と一緒に!?」



ムカついたから、あいつのカバンを盗ってやった。



「ちょっ、あたしのカバン!!」



これ持って返さなかったら、嫌でも一緒に帰らざるを得なくなるだろ。



俺、馬鹿だけどこういうとこだけ賢いから。



渋々着いてきたあいつ。



「一緒に帰るからカバン返して・・・」



そう言われたから返した。



「ありがと」



ニコッと笑ったあいつは、やっぱり可愛かった。
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