終わりの無い物語。
そんな矢先の出来事。



「えっ!? 愛遊さんが倒れた!?」



お父さんから電話がかかってきた。


<とりあえず俺は適当なトコで仕事終わらせて愛遊が運ばれた病院まで行くけど、愛琉はどうする?>

「あたしも愛遊さんの病院行きます! どこの病院ですか?」



それからお父さんに病院名を聞いた。



「どした? お父さんから? あたしあのお父さん好きー。超イケメンでめっちゃ若くてチャラいよね!! 絶対その辺愛琉に似たよね~」

「愛遊さんが倒れたって・・・」

「えっ、噓っ。今日部活サボッて病院行きな。浦(ウラ)には何とか言っとくから。大丈夫。あんたサボッた事1回もないから浦絶対許してくれるよ」

「ありがとう・・・」



浦は、バスケ部顧問の名前。






それから放課後――



走って愛遊さんのいる病院に行った。



そしたらお父さんと愛遊さんが穏やかな顔して話してて――。



「愛遊さん大丈夫ですか!?」

「うん、ありがとう。ねぇ、あなたから説明して?」

「愛琉、愛遊妊娠したって」



は!?



「貧血で倒れたらしい」



妊娠!? あたしに弟か妹が出来るって事!?



「しかも双子らしいよ」



双子!?



< 4 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop