千変万化の剣
数週間後


ジパング



城下町がたいへん賑わいを見せている。


多くの店が出て、街は華やかな祭の雰囲気。



「これが黄金祭か。」

「はい。

実はジパングは金銀の採掘量がその他の国よりも多いのです。」


城のバルコニーに出て王女の演説を見ながらイヨと幸大が会話をしている。


「へぇ。


新しい城もできたし、祝い事は多いと活気付くからな。」



そう。

新しき城が築城されたのだ。


とはいえ、城は今までの城からもできており、新築というよりも場所を移してリフォームした、という方があっているかもしれない。



「お、王女の演説が終わったみたいだな。」


「そのようですね。

じゃあ、私は王女様を迎えに行きますから。」







謁見の間



「イヨ、待たせたな。


幸大は?」

王女が言う。

「幸大さんは今まで私とバルコニーにいましたから、まだそこかと。」


「そうか。

例の件は、何とかなりそうか?」


「はい。

クノイチさんが協力してくれるそうです。」


「真か!?」


「はい。


イヨさんの話だと、お祭りを王女としてではなく、一人の国民として参加したいそうですね。」

クノイチが言う。

「何とかなるのか?」


「忍は変装も得意ですから。」
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