我が家の甘々執事サマ☆
「慧斗にぃ…」
にこやかに、穏やかに笑う慧斗にぃがいた。
「こんなことだろうとは思ったけど、声がしたから」
苦い顔をして隣に腰を下ろしてきた。頭をグリグリされる。
「どうしたよ、えらい元気ないじゃんか」
いつも優しい慧斗にぃだけど、今日は特別に優しい声のトーンで聞いてくる。
「うん」
オレはそれしか言えなくてただ黙り込む。すると慧斗にぃはグリグリしていた手で頭を撫でてきた。
「言ったのお前だろうが?」