湖に咲く 一輪の薔薇
第一章
「ねぇ。知ってる?」

「何?」





「最近、繁華街にスッゴい美人な女がいるんだって。」


「ふーん。それが、どうしたの?」

「その女、変なんだって。」

「変?」

「うん。……繁華街のどっかで泣いてる?んだって。」

「は?何でよ。てか、どっかってどこ?」

「分からないの。1ヶ月に一回いるかいないからしくてね。でもね、唯一、わかってるのは、泣いてる。だけ。」


「ふーん。変な女ね」

「だから、通り名が付けられたの。」

「何?」



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