空音

信心

一回みんな解散をし、いつものような汚らしいジャージ姿から変身をしてから再度集まることにした。
俺は妃奈に会うときはどんな時でも正装(笑)なので俺と妃奈はたけしと入来がくるまでしばらく街をブラブラと散歩していた。
まあウインドウショッピングっていうやつだ。

「淳二今日ほんとに点取ってくれたね!!超かっこよかったよ!!」

妃奈のいきなりの言葉にびっくりしたが、そう言ってくれるのをおれは正直待っていた(笑)

「だろ!?妃奈が来てくれたら俺全部の試合で点取っちゃうよ!!だからまた来てな!!」

なんだこの軟弱な会話は。。。俺ってこんな女に弱いキャラだったかな~。。。
まあいいか。妃奈だし。こんなに人を好きになれるなんて全然想像してなかったからな。
なんてことを考えていたら突然。

「おねいさん今暇!?よかったら一緒にどこかにいかない!?」

いきなり人の会話に割り込み、軽い声での妃奈に対するナンパにおれは一気に爆発した。

「おい!誰に声かけとんねん。チャラチャラするんは勝手やけどよそでやってくれ。」

俺がそうとホスト風の男はくすくすと顔をかくして笑い始めた。

「何笑ってん・・・」

怒りが頂点に達しようかというときにその男は俺の方を向いてこういった。

「馬鹿(笑)はよ気づけ(笑)」

あっ!!とおれが驚く前に妃奈が大きな声でこう言った。

「たけし君!?」

なんとホスト風な男はたけしであった。
てかなんでジャージを脱ぐとこんなにもこいつは変わるのだろうか。。。。
まさか入来も。。。。という俺の期待を入来は裏切ることもなく当然どこぞのホストみたいな恰好でさっそうと俺らの前に現れたのだった。。。(笑)
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