恋の法則

無愛想なヤツ

サボりの理由


藤沢曰く、



「授業がつまんねぇから」

だってよ。



羨ましいヤツ。



ってゆーか、嫌味。



藤沢は、

(だてに眼鏡をかけていないからか)

めちゃめちゃ頭がいい。



全国模試に名前が載るほど。




私とは大違い。




「はぁ~。いいわねぇ。頭がいい人は」




私の嫌味たっぷりの言葉に、

藤沢はチラッと目を動かし、






「あぁ…。
そういや、アンタクラスのドベだっけか」



私の右手を指差す。




さっき、でたらめに取った本が今も私の手にある。



『頭の良くなる本』




私はきっと顔が真っ赤になったと思う。




何よ!タイミング悪すぎ!!



そう心の中で、叫び倒し



「ち、ちがっ…これは…!」





思いっきり、背中に隠した。




藤沢は

(絶対バカにしてた)

意味ありげにため息をついて


(むっかつくー)


立ち上がった。


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