Five LOVE☆
〈悠月side〉


和之のお父さんの笑顔…

和之にそっくりだったな。

部署に戻ると、プロデューサーさんに


「何をしていたんだ?」


って言われた。


口角は上がっているけど、目は笑っていない。


絶対…怒ってるよぉ…


仕事の後に無断でデートしていたみたいなものだもんね…


「すみません…
僕が勝手に家に上げたんです…
悠月が風邪を引いては仕事にも支障が出るので…」


和之が必死に頭を下げる。

…私だって大人だもん。

23歳になったばかりなんだし…

責任とらなきゃ!!


和之にばかり頭下げさせるワケにはいかないっ!!


「ごめんなさいっ…
私がわがまま言ったんですっ…
和之の家に行きたいって!」

そぉ言って、和之みたく頭を下げると、
プロデューサーさんは観念したようにため息をついて、

「プロモーションとか…外回りの仕事も2人にやらせることにする。
…素質あるみたいだしな。ついでにデート出来るだろ?
報告さえ、ちゃんとしてくれればいいから。」


プロデューサーさんからお許しが。


「ありがとうございます!」

悠月、良かったな。

って言いながら微笑む和之にドキドキしながら、プロデューサーさんがいる部屋を後にした。


「ねぇ…和之?
いつか…和之の実家行きたいな。」


腕を組んで、甘えるような口調で和之に言う。


「わーかった。
いつか空いてる日を聞いておくから。」


「可愛いやつ。」


ちゅ。


額にキスを落とされる。


幸せだぁ…///
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