気分屋な詩集

香水

めったに香水なんてつけない私が


唯一もっていた香水


あの香りがあのときのことを思い出させる


もう10年も前のことだ


自動車学校の担当教官が好きだった


少しでも彼の気を引きたくて


化粧を覚えて 自動車学校に行くときにはこの香水をつけたものだった


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