君がいれば

×携帯×



━━━━━━……


バンッと勢いよく家に入り、玄関にしゃがみ込んだ。


心臓はやばいくらいドクンッドクンッと鳴り響いている。


《もう月野君とは顔合わせらんないッ…》



よくマンガなどである、転んだ習慣にキス…という同じ展開にならなかったのがせめてもの救いだ。
不幸中の幸いってやつ?



『奈緒?なんでこんな時間に帰って来てんだよ?』


いつの間にいたのか…兄圭哉(ケイヤ)が尋ねてきた。


私とは年が3つ離れていて、今は大学生。


ちなみに……


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