お見合いダーリン！

「あの、その〜」

「あぁ。いきなりビックリしましたよね」





羽須美さんが慌ててそう言う。


私は黙って羽須美さんの話しを聞いた。





「鈴美さんはお若いです。何故、お見合いをするのか…。かなり疑問に思っていました」





私は黙り羽須美さんの話を聞いた。





「年齢も僕と離れています。だから、来るべきか悩みました」

「……」

「けど、今はこう…。今日会ってみて選択が正しかったと思ってます。とても良い縁談だと思えたので」





‘良い縁談’


馬鹿な私でもそれは分かる。


悪い縁談ではなくて良い縁談の示す意味を。





「鈴美さんさえ宜しければ。また、会ってくれませんか？堅苦しい場所ではなく」