お見合いダーリン!
「ありがとう」
「どういたしまして」
‘おめでとう’と言われれば‘ありがとう’と言うのが常識。
うんうんと頷きながら私はサンドイッチに手を伸ばした。
「断られたかと思ってた」
「えっ」
「鈴美は黙ってたし…。慰める用意してたんだからね。あーあ、もう心配して損した」
だって、お見合いが上手く言ったと伝えるのがなんか恥ずかしくて…
私は登校してからずーっと黙ってた。
休み時間も三人はやって来るし逃げ回るの大変だった。
「で?」
「でって?」
「どういう凄い人だったの?」
ギクッ。
そ、そうだった…
相手は大人気アイドルだと思って私はそんな説明をしたんだった。