お見合いダーリン!



「行き先は?」

「ケーキバイキング」

「相手は?」

「羽須美さん!」





私がそういうと鈴加の手がピタリと止まった。





「鈴加?」

「羽須美さんって…。まさか、鈴美姉のお見合い相手の?」





私はコクッと頷いた。


それからすぐに鈴加は焦った顔で私の部屋を飛び出して行った。


いきなり鈴加はどうしたんだろ?


もしかしてトイレを我慢してたとか??


って、のんびりしてる場合じゃない。





「どうしよう」





私は散乱してる服を手に取る。


羽須美さん私服だよね…


それなら大人っぽい服装?


って、言ってもどれを着れば大人っぽく見えるのか全く分からない。


早く、帰ってきて、鈴加!



< 57 / 80 >

この作品をシェア

pagetop