ずっと好き。
海君は、私に情けない所を、見せた事がないのに・・・。


「泣かないで下さいよ、みら先輩・・・。」


海君はそう言って、私の頭を優しく撫でた。

心臓の鼓動が、どんどん速くなる。


「じゃあ、学校に戻りましょう。」

「海君、今からでも授業に出なよ。」

「・・・ありがとうございます。でも、今日はみら先輩と一緒にいるつもりなんで。」


・・・ドキン・・・。


そう言って、海君は、私の手を握った。

また、心臓が小さく飛び跳ねた。


「・・・このまま学校に行ってもいいですか?」

「・・・はいっ!」


私は、小さく答えた。


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