ずっと好き。
「大蔵、ちょっと、いい・・・?」


愛由ちゃんが、海君を楽器室に誘っていた。


「いーけど?」


愛由ちゃんと海君が楽器室に入って行った。

私は、物凄く気になって、こっそり着いて来てしまった。

なんとなく、嫌な予感がした・・・。


「あのね、私、大蔵の事が好きなんだけど・・・っ!」


嫌な予想が的中してしまった。

この間、愛由ちゃんが私に言った言葉。

”みら先輩って大蔵の事、好きですか?”

そう、これは「私は、大蔵が好きなのよ、先輩のクセに邪魔しないでよ」と暗示している物だったのだ。



もし、海君がOKしたら・・・?



海君の口が動いた。


「俺、山田とは付き合えないよ。」





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