ずっと好き。
もう、ダメかもしんない。

海君を諦めるの、ダメかもしんない・・・。


「みら先輩っ!早く楽器出しましょうよーっ!」


愛由ちゃんの元気な声が音楽室に響く。


「・・・うんっ!ほら、海君も早くっ!!」


私は、海君の名前を呼んだ。

久しぶりに呼んだ、海君の名前。

久しぶりに呼ばれた、私の名前。


心がウキウキしていた。



タイムリミットまで、4か月。

そうして、私達はー・・・



新学年を、迎えようとしていた・・・。







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