ずっと好き。
「大蔵海です。パートはパーカッションになりました。よろしくお願いします。」



なんと、海君もパーカッションだった。

心臓が止まるかと、思った。


何故か、海君がパーカッションになりますように、って願ってた。



「自己紹介は、全員終わったね。じゃあ、パート練して下さい。」



部長の言葉に皆移動して行く。

私はボーッとしていた。



「みらちゃん!パーカッション、4人も入ったんだって!凄いよね~」

「へ・・・?あと1人、誰ですか・・・?」

「もう、ちゃんと聞いてなよー!山田愛由(やまだあゆ)ちゃんだよ。」



先輩が指さす方を見ると・・・

髪の毛がすっごく長くて、背の高い女の子がそこにいた。



「はは・・・ボーッとしてました(笑)」

「もう、先輩になったんだからしっかりしなよ!」



本当に・・・何やってんだか・・・。

同じパートの後輩の自己紹介も聞き逃すなんて・・・。



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