ずっとあなたが好きでした
「もっと好きになって貰いたくて、理想の彼女になりたくて…どうしたら、喜んで貰えるんだろ?何をしてあげたら良いんだろ?って相手に気を使い過ぎて、合わせ過ぎて、疲れちゃった。自信もなくなった。無力な自分を責めたりもした。駄目な彼女だっていつも悩んだ。香もそうじゃない?」

「そう、そうなの。葉子ちゃん…」

私は今まで一人で悩んでた事を葉子ちゃんが共感してくれた事が嬉しくて涙が零れた。

何だかホッとした。

自分だけじゃないんだ。

「恋ってこうゆうものなんだよ。皆がぶち当たる壁だよ。」

「でも、まだ自信ないな。」

「付き合っていくうちにどうしたら矢吹くんが喜ぶのか分かってくるから、大丈夫だよ。矢吹くん、もうすぐ誕生日でしょ?何かしてあげたら?」

「葉子ちゃん、私まだ間に合うなら、勝手だけど俊也と私やり直したい。私、俊也に誕プレあげたいよ。」

「大丈夫だよ。矢吹くん、香が大好きだから。大丈夫。頑張って。」

「葉子ちゃんは、田川くんの事で不安にならないの?」

「え?いつも不安だよ。」

「じゃあ何で?」

「私は佳祐が大好きだもん。佳祐の傍にいつもいたい。不安だけど、そっちの気持ちの方が強いから。だから別れたいなんて絶対思わないよ。」

葉子ちゃんは凛としていた。

真っ直ぐで、自分の気持ちをごまかさない葉子ちゃんが私は羨ましかった。

「葉子ちゃんは強いね。」

「強くないよ。佳祐だからかな。私今まで好きになった人の誰よりも佳祐が好きなんだ。」

「田川くんが誰よりも?」

「うん。佳祐にね、私、卒業間近に告白したの。そしたら佳祐、俺の好きな人は葉子だけど、七海をほっておけない。あいつが北海道に行くまでは誰とも付き合えない。ちゃんと色々な事が片付いた後じゃないと無理だ。余計な心配を葉子にかけたくないしな。それまで待っててって言ったの。」

「そんな事があったんだ。」

「私ね、佳祐なら信じられると思った。この人を信じよう。待っていようと思った。今も変わらないよ。」

「葉子ちゃん」

「香は?矢吹くんを信じられない?」

「私は俊也を信じられなくないよ。自分自身の問題だよ。」

「じゃあ、頑張らなきゃ!今度いつ素敵な人に出会えるか分からないよ?せっかく矢吹くんと出会って両想いになれたんだから頑張らなきゃ!簡単に放したら駄目だよ!あんな良い男いないよ?」
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