元気だよ


すると、今度は彼女が返す。



「会える、かな?(笑)」




多分、その意味を分かっているだろう。



あんまり長話ししてもいけないな。



ホントは、地震があった、あの日のこと大丈夫?って聞きたかったけど、何より電話越しの明るい声が補ってくれたからいいや。




「てかホントいきなりごめんね〜じゃあ…また、元気で!」



自分が勝手に間違いでもかけて、勝手に切るのもおかしいかもしれないけど、



最後にさらっと告げた「元気で!」にはいつもより沢山の気持ちがあった気がする。


「うん、またね。」



同じように返してくれた「またね。」も、最初の「元気?」の声も




次に会うときまで、大事にしたい。そう、思った。



< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ため息と明日

総文字数/32,432

恋愛(その他)75ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
33歳なんて、ゾロ目になっちゃうし いつの間にか同期の女子は2人だけ あぁ、こんな私でいいんだろうか... *独身女性の気持ちを少しだけ。
空の向こうには、未来がある

総文字数/1,753

その他8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
自分の中に問いかけた 「嘘偽りなく言えることは何だ?」 消えない灯は確かにあった。 自分が本当に望むこと… それは、空の向こうに答えがある。
すたんだっぷ!!

総文字数/25,876

青春・友情45ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
何でもかんでも昔からそう。 やる前から無理だって決めつけられる けど、バカにされたまんま生きてくなんて もうコリゴリ!!! 『誰だって、本気出せばできる。』ってこと あたしが絶対証明してみせる-… :::::::::::::::::::::::::::::::::::: 悩める進路。 たくさん泣いて、迷って... 自分で選んだ道さえ、 これでいいかも分からない。 だけど、君にしかない「何か」が きっとあるはず 一緒に少しずつ そんな何かを探していこう*。+ ::::::::::::::::::::::::::::::::::

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop