王子様の溺愛カメラマン
映画館を出ると、真由美と亮太はカラオケに行くと言い出した。



「俺らはパス」


「「え~!?」」


「人工的な娯楽ってやっぱ合わね~みたいだわ」


映画も爆睡しちゃったし。


「おま…協調性なさすぎだぞ」


「まぁ日向の自由奔放は今に始まったことじゃないけどねぇ」


「おう。わりーな」


にこっと笑う俺の頭を亮太がどついた。





「二人きりでエマちゃん襲わないようにね~」


「なんでやねん」


真由美にツッこんでから俺はエマの手を取った。


「こいつら付き合いきれね~しもう行くぞ」


「う、うん」


後ろからなんやら二人が冷やかしてくるけどそれはもう無視して、俺たちは歩き出した。


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