学校という名の牢獄。
根暗な私は
可愛らしい桃色に染まった満開の桜。

雲一つない晴れ渡った青空。

お喋りを楽しみながら登校する、生徒たちの明るい声。

今日は、誰もが心をわくわくさせる、クラス替えの日。

皆それぞれ、掲示板に張られたクラス表に目を通し、自分の名前を探す。

中には、友達と同じクラスになって、はしゃいでいる子の姿さえある。
それが、私はちょっと羨ましかった。

「えっと、私の名前……。」

あ、あったあった。




2年4組33番 星野 莢可――――………。


今年は4組か…。

ま、どうでもいいけど。

私がこんなにクラスにこだわらない理由。


それは――……。


「げーっ!俺また、根暗女と一緒のクラスかよー!!」
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