白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




「直ちゃんと何かあった?今日はゆかりと直ちゃんも遊んでるんだろ?」




「まぁな。俺達には珍しく、ちょっと変な感じになっちゃって」







助手席に座るたっくんが、俺の顔をニヤニヤしながら覗き込んできたから、左手でパンチした。





「ニヤつくなよ、たっくん」




「だって、たまには先生達もケンカした方がいいって。ラブラブ過ぎて悔しいもん」




「たっくんと中田は最近どう?」





早く本題に入りたそうなたっくんだったけど、俺は話をそらす。





「俺とゆかりのことはどうでもいいんだよ」




「だめだよ。あんなに心配かけたんだから」




「俺とゆかりは、よくケンカもしてるけど、順調だよ。それより、先生と直ちゃん何があったんだよ」






聞いてないフリをして、車を運転している俺。




突っ込むたっくん。




何度かそんなやり取りを繰り返した後、たっくんが言った。








「もしかして、先生浮気したの?」









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