白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




「心配だから、やっぱり聞く。翼先生が先生に相談したってことも話していいよね」



「うん。翼先生は、どうしてもちゃんと話がしたいと言ってたよ」





直は携帯を握りしめ、ベランダへ出た。



そして、窓を閉める前に言った。



「寝る前に、今日のホームルームのこと、詳しく聞かせてね!!先生!!」




あぁ、また惚れた。



直~、好きだよ。





いろんな人に優しい直だけど、やっぱり俺に一番優しい。







直、



俺は・・・・・・直が片思いしていた理想の新垣先生に近付けたかな?





直は、俺のどんなところを見て、好きになった?



直・・・・・・いくら愛されていても、やっぱり不安になったこともあるんだよ。






ベランダで電話する直の背中を見ていると、高校時代の切ない気持ちがよみがえってくる。






どうか、翼先生と桃子ちゃんが元に戻りますように。




そして、いつまでも俺と直が幸せでいられますように。










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