白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





私の会社にも新入社員が1人入って来て、なんだか新鮮な風が吹いた。



大学卒業の男の子だから、後輩なんだけど年上だったりする。


田村豪太。


早速、同期の沙織は“かっこいい”って騒いでたけど。



そういう沙織も、心の中ではやっぱりまだ大野さんのことを忘れられないでいるんだ。




会社の旅行で、先輩の大野さんといろいろあった沙織。



“もうあんな男知らない”と言いながら、いつも目で追ってる。




その気持ち、痛いほど・・・・・・わかるんだよね。




もう終わったんだと自分に言い聞かせても、いつでもどこでも考えてしまう。



私もそうだった。



あきらめよう、考えないようにしようって、そればかり考えていて、結局一日中先生のことが頭から離れなかったな。





沙織を見ていると、あの頃の私を思い出す。





< 25 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop