白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
気になるあの子【要君目線】
-気になるあの子- 【要君目線】
今日は七夕。
天気予報では雨だったのに、星が見える。
専門学校の仲間との集まりの帰り道。
俺の頭に浮かぶあの子。
「これ、読んでもらえますか」
と突然手紙を渡してきたあの子。
どこにでもいる普通の女子高生。
生意気そうで、化粧濃いし、髪も痛んでるし。
別に好みでもない。
夜勤明けの朝の電車で俺を見かけたのが最初らしい。
多分疲れて寝てたんだろうな、俺は。
都会に行く電車は混んでるけど、家に戻る電車はガラガラで。
田舎にあるK女子高に通うあの子は、俺と同じ電車だった。
知らないうちに、誰かが俺に恋をして、
勝手にドキドキしてたってことか。