白いジャージ7 ~先生とプールサイド~

気になるあの子【要君目線】




-気になるあの子-  【要君目線】




今日は七夕。



天気予報では雨だったのに、星が見える。




専門学校の仲間との集まりの帰り道。



俺の頭に浮かぶあの子。






「これ、読んでもらえますか」


と突然手紙を渡してきたあの子。






どこにでもいる普通の女子高生。




生意気そうで、化粧濃いし、髪も痛んでるし。



別に好みでもない。





夜勤明けの朝の電車で俺を見かけたのが最初らしい。




多分疲れて寝てたんだろうな、俺は。




都会に行く電車は混んでるけど、家に戻る電車はガラガラで。




田舎にあるK女子高に通うあの子は、俺と同じ電車だった。




知らないうちに、誰かが俺に恋をして、


勝手にドキドキしてたってことか。






< 287 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop