白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「ずっと見てました」って手紙をもらってから、目が合うと挨拶をする関係になった。




まぁ、ペコって頭を下げるだけなんだけどさ。






疲れてる俺にとっては、結構刺激的で。



ちょっと楽しみになってきていた。






俺が頭下げただけで、泣いちゃうくらいに喜んでるあの子を見てるとさ。



な~んか、癒された。






俺の存在が誰かを幸せにしてるんだなって思うと、嬉しかった。





あの子にとっては、俺に会えるってことが一番の喜びなんだろうな。





美味しいもん食うより、高い服買うより、何よりも俺に会うことが嬉しいんだ。







って、どうしてあの子のことばっかり考えてんだよ、俺は。







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