白いジャージ7 ~先生とプールサイド~

忘れ物





-忘れ物-




8月になった。




まだ朝なのに、入道雲が空にぐんぐん広がっていた。




セミの鳴き声が響く。




ハイツの横に立っている大きな木にセミがたくさん集まっている。









会社を2週間休むことになった。






「先生、行ってらっしゃい」





「おう。お弁当ありがとうな」






私が休みの間、お弁当を作ることにした。





先生のお弁当を作るのはとても楽しかった。





大好きな人のお弁当を作るって幸せなんだ。





作ってる間、ずっと先生の顔を思い浮かべてる。





どんな顔して、食べてくれるのかなぁ。


美味しいって言ってくれるかなぁ。








「今日は、肉じゃがだよ」




「楽しみにしてるよ」






保冷剤を詰め込んだ袋の中にお弁当を入れて、手渡す。




「じゃ、行ってきます」





キスをする。



今日は、ちょっと長めのキス。







< 327 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop