白いジャージ7 ~先生とプールサイド~






「これから、今までの分を取り戻そうね。まだまだ人生は長いから」





私もお姉ちゃんのベッドに寝転んだ。





「うわ、くっつかないでよ。気持ち悪い~!」




「逃げないでよ~、お姉ちゃん」





逃げようとするお姉ちゃんにくっついて、目を閉じる。





こんな風に一緒に寝たかったんだ。



小さい頃。






でも、できなかった。





本当は、お姉ちゃんに甘えたかった。





一緒に公園で遊んだり、一緒にお風呂に入ったり、一緒にプールに行ったり・・・・・・したかった。





一番は、やっぱり・・・・・・一緒に眠りたかったんだぁ。






「直、ごめんね」





お姉ちゃんのその声はしっかりと心に届いた。




寝たフリをして、目を閉じたままお姉ちゃんにくっついた。








大事な友達もたくさんいる。




でも、やっぱりいいね。


姉妹って。






友達とは違う何かがある。







こうして、くっついていると感じる。




血のつながり。





私にとってお姉ちゃんは世界にたったひとりなんだ。















< 345 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop