涙を知った後。
優しい光の中に
大好きな人との思い出が
リアルにうつしだされた
あれは、憐…。
帰ってきてくれたんだね、
約束、まもってくれたんだ。
ねぇ、憐。
あなたのとこに、イキタイナ…
そういってあたしは
手をのばす
憐はいつもの様に…
手を差し出して意地悪な笑顔をした。
こればいーだろ
ぶっきらぼうに言った彼に
微笑んで手を掴もうとした時
「生きろ、蘭」
憐の声よりリアルに
由真でも千佳でもない声がした