風_現実(7月10日20:40更新)
思えば、教室にバイク雑誌を持ち込み、バイクについて語らう友人が一人二人いたかも知れない。

でも、結局は普通に高校へ行って、私と二度と会うことはなかった。

もう、顔も名前も思い出せないが、確かにいたと思う。

それに私は、下らないマンガを授業中に書いては、周囲に流していた。

とてもヘタクソな数コマのマンガだったが、ちょっとした連載作家になっていた。

頭の中は、バイクのことばかりだった。

だから勉強なんて一切しなかった。

やがて私にとって、授業中は睡眠時間となる。

そして、そんな何も無い、下らない、つまらない、意味のない中学生活が終わった。
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