forget-me-not







今にも

今にも、あなたが後ろから現れて、あの瞳で私を見つめるんじゃないかと…



(…あぁ)



こんなに時間がたったのにまだ頬を無抵抗に流れ落ちるそれが、なんといったらいいのか解らないくらいに情けない。




(…『ねぇ』)



その声だけが聴きたくて。

こうして毎年ここにくる。

望みなんて、ないのに。




『恋愛はポタージュのようなものだ。初めの数口は熱すぎ、最後の数口は冷めすぎている。byJeanne Moreau』



この言葉が好きだった私。

決して恋を恋と受け入れず、愛することを恐れた。

そんな愚かな私を綺麗だといい、天使のようだと言ったあなたがくれた言葉。







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